一日

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 朝は八時過ぎに起きる。七分か十分過ぎ、目は八時前に醒めている。まだ少し早いと思いながら、ふとんの中でぐずぐず、今日の予定や段取りなどを算段する。その時間がいい。
 ごくまれに寝入ってしまい三十分前後になってあわてて飛び起きる。するとそのあとがせわしない。トイレに行き洗顔、ストレッチをすませて朝食をとり、なにがなんでも九時までには工場にかけつける。
 それが自分に課したけじめだ。
 夫婦二人の時にはけっこういいかげんで十時近くになって家を出ることも少なくなかった。
 他人に使われているわけじゃない、その分、遅くまでやればいいじゃないかなどと思っていた。
 息子と仕事をするようになって、ずいぶんいろいろなことが変わったが、もっとも大きく変わったことの一つだろう。
 それで午前は十二時半まで仕事。
 一時半までが昼食、三十分ぐらい本が読める。
 それから八時まで、一切、飲みもせず食いもせず休みもせずに仕事。仕事が趣味か、趣味が仕事かわからないところがあるからやっていられるのかもしれない。
 息子は四時から五時まで、犬の散歩とおやつの時間をとる。
 一時、いっしょになっておやつを食べていたら、ぶくぶくと太り始めた。
 減量よりはおやつをひかえる方がいい。
 八時すぎから九時半までが晩酌と晩飯。ビール大ビン一本、そのあと日本酒一合を飲む。これがうまい、この為に生きているのかもしれないと思う。ずうっといっしょだった女房が最近検診でメタボだのコレステロールだのとおどかされてきて付き合わなくなった。なんとか、ひきずりもどそうと手をつくすが、けっこう意志が堅い。おかげで楽しいはずのひとときがもりあがらなくなってしまった。つまらない。この時間帯にもひょっとすると三十分ぐらい本が読める。
 九時半から十二時まで娘の部屋だった書斎で書きもの、原稿用紙二枚をめどに日記か遺書でも書いてるつもり。
 万が一、本の一冊でも出せれば望外の幸せというべきか。
 それから風呂が小一時間。汗がひき髪が乾くまで読書、二時前には必ずふとんに入る。
 飲酒、映画鑑賞、来客、体調不良などでごくたまに予定はくるうが三百六十五日、ほぼこういう生活をしている。欲をいえばあと一時間、読書の時間がほしいと思うがそれは無理か。
 こうしてみるとけっこう余裕がないから、強制されてなら一週間ともたないだろう。
 人生、遊び半分。寝る間をおしんで趣味に生きる人もいることを思えば私の生き方も多少は了解してもらえるだろうか。

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